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住まいのノウハウ 2022.11.28

火に強い家を作ろう 「燃えしろ設計」と「ボードによる被覆」

防火・耐火性能を高める具体的な方法について

過去、火の手が上がっても建物全体が構造を保てる時間を使えば、防火・耐火性能を測れることを紹介しました。

「火災に強い家」をつくる 防火性能について解説

火災に強いお家を建てるには、それぞれの時間に見合った準耐火構造とする必要があります。

ここでは、防火・耐火性能を高めるための方法を二つご紹介します。大きく分けて二つの方法があります。

その二つの方法を知ることで、「火災に強い」とはどう言うことなのか、実感していただけるでしょう。火災に強いお家を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

燃えしろ設計」について

準耐火構造の建物を建てる方法の一つ目は、「燃えしろ設計」です。

燃えしろ設計とは、一言で言うと、柱に燃えてもいい部分、「燃えしろ」を作る設計です。柱の表面が燃えても建物が崩壊しないような構造が作れます。

この場合の許容応力度計算は、燃えしろ部分を省いた柱の太さで考えます。

許容応力度計算とは、構造計算の一種です。

家の柱や梁が、家の重みに耐えられるかを計算によって確かめる計算を指します。

火事の際、柱が耐えられる重みは、その部材が燃えていくにつれ、小さくなっていきます。

柱などの構造部分が、火災により建物の重みに耐えられなくなると、建物が倒壊してしまいます。

火災避難時に最も避けなければならないことは、建物の倒壊に巻き込まれることです。柱は燃えると、重みに弱くなり、やがて建物の構造が崩壊してしまいます。住民が建物の下敷きになってしまい逃げ遅れてしまうと言うケースは避けなければいけません。

燃えしろ設計に基づく準耐火建築物では、各部材毎に燃えしろを設けます。そうすることで、柱の重要な部分が燃えるまでに余裕をうむのです。燃えしろの広さによって30分、45分、1時間という定められた時間、炎に耐えられるよう設計されてます。

そのため一般的な柱よりも、太くなると言うわけですね。

もちろん、その時間は、逃げ遅れを防ぐだけではなく、消化活動の時間でもあります。建物の崩壊が防げるため、その後も住み続けることが可能です。結果的に家の寿命を長くするが可能です。

もう一つの方向性「ボードによる被覆」

燃えしろ設計では、柱などの燃える素材を太くして燃えしろを作ることで、規定の時間構造を維持するように設計しています。しかし、ボードによる被覆では、火災に強いボードで燃えやすい素材である柱などの部材を覆うことで、構造部を炎から守ります。

木造住宅では、軸組をパネルで覆うため、「木造軸組パネル工法」と呼ばれています。

この工法に使用される耐火パネルの研究は日々進んでおり、防火性の高いパネルが研究開発されています。

使用されるパネルは、実証実験を行なっているため、どの程度の火に耐えられるか、どれくらいの時間耐えられるかがわかるようになっています。

性能が目に見えてわかるので、安心して使用することができますね。

「木造軸組パネル工法」では、どのようなパネルを使用するかで、家の性能に直結します。

この工法で家を建てる場合は、パネルの性能について調べてみることをおすすめします。自分の目的にあったパネルを選ぶようにしましょう。

火災に強い家ならイチマルホームまで!

家を建てる前から火事の心配はしたくないですよね。

ですが、万が一に備えることは大切なことです。

防火地域、準防火地域に建てるから、火災保険料が安くなるから、様々な理由で準耐火建築物を建てる方もいらっしゃいます。防火・耐火は自分や家族だけではなく、地域の人々の命を守ることに直結します。

大切な人を守るために、ぜひ、火災に強い家を検討してみてはいかがでしょうか。

火災に強い家へのお悩みは、イチマルホームまでお気軽にご相談ください。

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白石モデルハウス(岡山市北区)

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