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住まいのノウハウ 2022.08.01

自宅の駐車場をバリアフリーに設計するには?

こんにちは。イチマルホームの藤上です。

近年、増えている建売住宅においては、バリアフリーに設計されている住宅が主流になってきています。特に部屋の間取りに関しては、車椅子や杖を日常的に必要としている歩行が困難な方にとっても、移動がしやすく、快適に考えられています。

ただし、実は配慮が1番重要なところが家の外構ではないでしょうか。

 

自宅から出るためには段差があったり、玄関から駐車場までの通路が狭いといった使いづらい外構では、日常的に病院に通ったり、通勤、通学といった社会との接点も億劫に感じてしまう可能性があります。

自宅の外構をバリアフリーにする設計は、歩行に困難がある方が外出するために便利さと優しさを感じる設計にしなくては、日常生活を活き活きと過ごすことが難しくなってしまいます。

 

車椅子や杖を日常的に使用している方は、公共機関で外出するよりも自家用車を自分で運転できたり、送迎がお願いできる状況なら、駐車場をバリアフリーに設計することが重要なポイントになります。

そこで、駐車場をバリアフリーに設計するためにはどういった工夫があると便利でしょうか?

優先駐車場の屋根はなぜあるの?

高速道路のサービスエリアや大きな店舗など、様々な場所で見かける身障者優先駐車場では、屋根がついていることが多いと感じませんか。

車椅子を使用している方の場合、車から乗降するときには、まず、車椅子をしっかりと車の座席に近づけ、車椅子に乗降します。そして、身体のバランスを整えて、車のドアを閉める、といった一連の動作が必要となりますし、時間もかかります。

雨の日など、一旦、車椅子を車外に設置し、車椅子に乗降するまでの間に自分自身や車椅子の座面が雨で濡れてしまうのも時間の問題です。
そのため、公共の駐車場には屋根を設置している駐車場が多いのです。

 

自宅の駐車場でも乗降の動作に時間がかかってしまうことは同じです。歩行に困難がある方が自家用車などを利用する場合、自宅の駐車所にも屋根を設置すると便利だし、安心感を得られますよね。

ビルトインガレージという選択

歩行に困難がある方が自宅を出るために、玄関から自宅の駐車場まで移動するために、出来る限り短い導線で、しかも段差がないことが理想です。そして、雨の日には公共の優先駐車場と同じように、屋根があることが望ましいです。

 

後付けのバリアフリー施工の場合、スロープが遠回りになってしまうことも。その場合は昇降機を導入することも検討しましょう。地面は土や砂利ではなく、コンクリートに整地してあると車椅子や杖でも漕ぎやすかったり、躓きにくく、歩きやすくなり、便利です。

 

屋根付きの駐車場、玄関からの導線、地面、こうした条件を叶えるのがビルインガレージと言います。ビルトインガレージというと、少し高額になってしまうイメージがありますが、狭小な土地でも設置可能な方法がありますし、税金対策になる方法もあります。選択の一つとして採用されてはいかがでしょうか。

暮らす人に寄り添った本当の便利さとは?

暮らす人に寄り添った家づくりが最も重要なのは言うまでもありません。バリアフリーで車椅子ユーザーの方にも便利だと謳っている住宅でも、実際に車椅子だったり、杖を利用している当事者からすると、かなりかけ離れたバリアフリー事情があったりします。

 

どんなところが不便なのか。生活するにあたって困らない設備を備えた住宅とはどんなものでしょうか。当事者でなければ分からない部分をよく理解して、寄り添ったアドバイスをしてくれる施工業者を探しましょう。

 

自宅駐車場を便利なバリアフリーに施工したいのによくわからない。そのようなお悩みや疑問がある方は、ぜひイチマルホームへご相談ください。ご施主様とご家族のご希望やライフスタイルに合わせて、経験豊富なスタッフがご提案いたします。

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