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外壁材で後悔したくない!|【岡山で選ぶ】大事な我が家の顔

岡山の注文住宅|注文住宅 外壁 選び方

こんにちは!広報の中村です🌞
久しぶりの「家の顔」です!以前、【玄関ドアの選び方で暮らしが変わる!?おしゃれな家の顔】というブログを書きました🚪
外観で悩んでいる方はぜひこちらもご覧ください^^

今回の「家の顔」は外壁についてです。正直、家づくりと聞いて最初に考えるのは「どんな間取りにするか」なのではないでしょうか?
いきなり「外壁はこれがいい!」となる人は少数派かもしれません🫠(間取りももちろん超大事ですし、何色の家がいい!が最初に来る方ももちろんいらっしゃいます!)
外壁は、他の人からどう見えるかという顔の面での大切さだけでなく、メンテナンス費用に直結する要チェックポイントなんです!
後悔しない外壁選びをするために知っておきたい落とし穴や外壁材の種類についてご紹介します。
外壁選びを後回しにしちゃってる…という方はぜひ読んでみてください🙋‍♀️

目次

後悔の元凶に!「デザイン」と「お金」の2つの落とし穴と対策

  落とし穴1|カタログと実物は違う!?理想のデザインが崩れる理由

  落とし穴2|生涯コストが大きく変わる!メンテナンス周期の話

注文住宅の外壁材5種類を解説!失敗しない選び方とメンテナンス

  ガルバリウム鋼板

  窯業系サイディング

  塗り壁(モルタル・ジョリパットなど)

  タイル

  ALCパネル

岡山で建てるなら必見!地域の特性に合わせた外壁材選び

  晴れの国岡山で注意すること|色褪せ

  沿岸エリアで注意すること|塩害

  山間部や渓谷沿いで注意すること|苔・藻

まとめ

素敵なふつう

後悔の元凶に!「デザイン」と「お金」の2つの落とし穴と対策

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実は間取りだけでなく、外壁の選び方こそ建てた後に「失敗した…」と後悔する声が多いんです。特に、「カタログで見た色と全然違う!」というデザイン面の失敗と、「まさかこんなに費用がかかるとは…」というメンテナンスのコスト面での失敗の2つが、後悔の元凶になりがちです。
せっかく建てる大事な我が家で後悔しないために。まずは、外壁選びにおける2つの大きな落とし穴を確認しましょう。

落とし穴1|カタログと実物は違う!?理想のデザインが崩れる理由

完成後に「イメージと全然違う!」と後悔する可能性が非常に高いのは「色」なんです。外壁の色や柄は、必ず大きなサンプルや完成見学会で確認しましょう。小さなカタログやサンプルだけで決めてしまうのは危険です⚠️
理由は、前々回ブログ【インテリアカラーの決め方|おしゃれに見せる配色テクニック】に書いた「色がもたらす心理効果」です。今回の外壁では、壁の面積と太陽光の当たり方が大きく影響します。
人には、面積効果という「面積が大きくなると色が明るくぼんやり見える」という錯覚があります。例えば、カタログで素敵に見えて決めたベージュであっても、いざ大きな壁に使うと白っぽく明るく見えてしまったり、グレーを選んだつもりが面積が大きくなる×太陽の光で照らされることで水色っぽく見えてしまったりする錯覚です。
外壁は簡単にやり直しができません。この最初のデザインの落とし穴を避けるためにはサンプルと実例(モデルハウスなど)を見て決めることをおすすめします!

落とし穴2|生涯コストが大きく変わる!メンテナンス周期の話

外壁材を選ぶ際は、初期費用だけでなく、建てた後にいつ・いくら費用がかかるかというメンテナンスが必要な周期とコストもあわせて考えましょう。この点を考慮せず、初期費用を抑えるために、安い外壁材を選ぶと後々家計に大きな負担をかけてしまう可能性があるのです。
ほとんどの外壁材は永遠に持つわけではないからです。例えば、サイディング(板状に成形された外壁材)のつなぎ目(シーリング材)は5年から15年が寿命の目安と言われています。(これは紫外線などの影響により短くなったり長くなったりする場合もあるのであくまでも目安にしてください🙇‍♀️)補修する際に必要になる足場代や再塗装費は、建物の大きさやグレードにもよりますが、100万円以上かかることが一般的です。
例えば、耐久性が10年程度の外壁材を使っていると、30年間で3回程度の補修が必要となります。一方、初期費用は少し高いですが耐久性の高いものを選んでいると補修の回数を減らすことができ、トータルコストを抑えられます。(いくら高耐久なものを選んでも、補修はいつか必要になることが一般的という点は覚えておいてください!)
外壁材の選択は、単なる素材選びではなく30年間の家計を左右してしまう選択だと思っておくことが大事です。

このように外壁選びで後悔しないためには、小さな見本や安さで選ばないということが重要です。デザイン面では面積効果を考えておくこと、コスト面では補修頻度を考えておくことが大切になってきます。これらをバランスよく判断するには専門知識が必要になってくるので、ぜひ担当スタッフにご相談いただき、後悔のない家の顔を作りましょう🏠

注文住宅の外壁材5種類を解説!失敗しない選び方とメンテナンス

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ここでは、主要な外壁材のメリット・デメリット、デザインとコストについて簡単に比較・解説していきます。何を比較したいかを考えながら見ていただければと思います!

ガルバリウム鋼板

モダンなデザインの住宅で人気が高まっているのがガルバリウム鋼板です。魅力はデザインだけでなく、軽くて耐久性が高く、メンテナンスコストを抑えやすい点です。
まず、メリットは錆びにくいという特性がある点です。アルミ・亜鉛・シリコンで構成された金属素材で、金属と聞くと錆びるイメージがありますが、ガルバリウム鋼板は水に強く、腐食もしにくいです。そのためメンテナンス周期が長く、補修コストを抑えることができます。実は耐震性も高く、地震の揺れでも建物への負担が少なくなるのも魅力です。
デメリットは、やや費用が高かったり、凹みやすかったり、海の近くでは塩害対策が必須な点です。ただ、メリットにも書いた通りメンテナンス頻度は低いので長い目で見るとコスパ抜群です。ガルバリウム鋼板は薄い金属の板なので部分的な衝撃に弱く、凹みやすいです。お子さんのボール遊び等には注意が必要です。
独特なシャープなデザインは他の外壁材にはないスタイリッシュな雰囲気があり、モダンな外観を演出することができ、人気の外壁材です。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、初期費用を抑えたい方にとっては最有力候補です。セメント質と繊維質を主原料とするパネルで、大量生産ができるため、コストパフォーマンスが非常に高いです。メリットはこの初期費用の安さ、デザインと色のバリエーションが豊富、耐火性が高いなどが挙げられます。特にデザインは印刷や型押しによって、タイル調、石積み調、木目調など、本物の建材をリアルに再現した多様さが魅力です。どんな住宅スタイルにも合わせやすいのが強みです。
デメリットは、シーリングの劣化が比較的早かったり、定期的な再塗装が必須だったりと、メンテナンス頻度と費用がかさむ点です。水を吸いやすい性質があるため、表面の塗膜が劣化すると、ひび割れや反りの原因となります。これを防ぐためには定期的な再塗装が欠かせないため、メンテナンスが非常に重要です。

塗り壁(モルタル・ジョリパットなど)

塗り壁は継ぎ目がなく、独特な風合いを生み出すため、デザイン性最優先の方にとって魅力的な外壁材です。職人がコテを使って手作業で仕上げるので世界に一つだけのデザインを実現できます。光の当たり方で陰影が変わるため、深みと温かみを感じられるデザインも人気の理由です。また、透湿性が高いため、壁内部の湿気を逃がしやすく、建物を健康に保つというメリットもあります。
デメリットは初期費用が比較的高くなることと、ひび割れのリスクです。地震や建物のわずかな動き、乾燥収縮によって、表面に細かなひび割れが発生する可能性があります。また、仕上がりの美しさは、職人の技術にも大きく左右されます。加えて、再塗装や補修の際も、技術が必要で費用もかさみがちです。
塗り壁はオリジナリティあふれるおしゃれな外観というメリットがある一方で、ひび割れのリスクと職人の技術という避けては通れない課題があります。採用する際は、その特徴を理解し、信頼できる施工実績を持つ工務店を選ぶようにしてください。

タイル

タイルは土や石といった無機質の自然素材を高温で焼き固めた建材です。これにより、他の外壁材にはない高い耐久性と高級感を演出できるのが魅力です。
また、耐久性が非常に高く、紫外線や雨風にさらされても色褪せや変質がほとんど起こりません。水も吸いにくいため、塗膜の再塗装が不要で、外壁材自体は半永久的に美しい状態を保てます。(つなぎ目は劣化してしまうので補修が必要です。)タイル自体のメンテナンスコストがかからないのも大きな魅力です。また、表面に静電気が起こりにくくホコリが付着しにくいうえ、水に馴染みやすい親水性を持つものが多く、付着した汚れも雨水と一緒に流れ落ち、外観の美しさを簡単に保つことができます。
デメリットは、タイル自体が高いため初期費用が高くなってしまうこと、比較的重たいので建物自体への影響があることなどが挙げられます。どうしてもガルバリウム鋼板などと比べると、重量が増してしまいます。そのため、地震への配慮が必要ですが、適切な耐震設計をしていれば問題ありません。
初期費用を許容できる場合は、メンテナンスの手間と費用を大幅に減らし、家の資産価値を高く保つための投資として、タイルの外壁も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

ALCパネル

そもそも、ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)」の略で、無機質の原料を高温高圧で発泡させたパネル状の建材です。
高い耐久性、優れた断熱性と遮音性があり、省エネ性能を重視する方にとって、とても魅力的な外壁材と言えます。
ALCはコンクリートでありながら内部に無数の気泡を含んでいるため、断熱材のような効果もあります。これにより、外気の熱が室内に伝わりにくく、冷暖房効率が向上します。また、不燃性の無機質素材であるため、火災に強く、建物の安全性と快適性を高めることができます。ALCパネル自体は耐久性が高いものの、パネルのつなぎ目と、水を防ぐための表面の塗膜は、劣化します。特に、ALCは水が染み込みやすいという特性があるため、塗膜が劣化すると本体に水分が浸透し、ひび割れや寒冷地の場合は凍害のリスクが高まります。
高断熱・高耐久なコンクリート住宅を実現したい方におすすめの外壁材です。ただし、ノーメンテナンスではないことを理解し、定期的な補修計画を立てておきましょう。
どの素材を選ぶにしてもメンテナンスは必要という認識を持つことが後悔を防ぎます。初期費用の安さを優先して選ぶのであれば、メンテナンスにかかる費用のことも考える必要がありますし、長期的なコスパを選ぶのであれば、初期費用での予算を許容できるか検討する必要があります。どんな家を建てたいかによって選ぶ外壁材も変わってくると思いますが、先の事も考えることが大切です。

岡山で建てるなら必見!地域の特性に合わせた外壁材選び

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外壁選びで注意したい点は他にもあって、「地域の特性」についてです。岡山県内でも地域によって特性は様々あるので、それぞれの地域で気を付けるべきポイントを解説します。岡山で家づくりを考えている方はぜひ読んでみてください💁‍♀️

晴れの国岡山で注意すること|色褪せ

岡山は晴れの国と呼ばれ、晴天に恵まれる日が多く、雨が少ない地域です。そのため、注意しなければいけないのは色褪せです。日照時間が長いため紫外線による色褪せが進行しやすいです。
紫外線による劣化という観点からみると、窯業系サイディングは最も注意して選ぶ必要がある外壁材と言えます。窯業系サイディングは表面の塗膜(塗料)にデザイン性と防水性を託しているからです。失敗しないためには、単にデザインや初期費用で選ぶのではなく、塗料のグレードを上げるという選択も有効です。耐候性が高い塗料を選ぶことで塗膜の寿命を延ばすことができ、メンテナンスの回数を減らすことができます。

沿岸エリアで注意すること|塩害

岡山は瀬戸内海に面している地域があり、倉敷や玉野などの海沿いの地域では塩害について考えておく必要があります。だいたいの目安だと、海岸からの距離が1km未満のところは塩害の可能性も考慮しましょう。そもそも塩害とは、潮風に含まれる塩分が原因となって、建材や植物が劣化したり、錆びたりする現象のことです。建物については、屋根やドア、ポストや室外機など外気に触れる場所にある金属に配慮する必要があります。(なんと、コンクリートの劣化にも影響するようです😢)
塩害の観点からみると、今回ご紹介した外壁材の中ではガルバリウム鋼板が最も注意して選ぶ必要がある外壁材と言えます。と言っても、ガルバリウム鋼板はメッキ加工でコーティングされているため、なにもなければ被害はほぼありません。しかし、何らかの理由で凹んだり傷ついたりすると、そこから錆びてしまう可能性もゼロではないです。失敗しないためには、フッ素コーティングにしておくことも効果的です。外壁だけでなく、その他の外気に触れる金属製のものも対策は万全か確認して、安心して過ごせる家にしましょう。

山間部や渓谷沿いで注意すること|苔・藻

山間部や渓谷沿いと書きましたが、湿度が高く、日が当たりにくい場所で注意しなければいけないのは苔や藻です。例えば、津山や新見、真庭など県北の山間部は湿度が高くなりやすいエリアもあります。これらのリスクを考慮しておくことは、外観のきれいさや耐久性を維持するために重要なポイントになります。竹林や森が近いエリアは日陰の範囲が大きく、胞子も多く飛んでいるため、苔が発生しやすくなります。日陰で水切れが悪い場所(例えば、建物の北側や軒や庇の下の端など)では藻が発生しやすくなります。
苔・藻の観点からみると、今回ご紹介した外壁材の中では塗り壁が最も注意して選ぶ必要がある外壁材と言えます。理由としては、表面の質感にあります。塗り壁は、職人がコテなどで仕上げる際に、意図的に細かな凹凸やザラザラした質感を作り出します。この凹凸が雨水や湿気を保持しやすく、空気中のコケや藻の胞子が引っかかって根付くための足場となってしまいます。モルタル自体が水を吸いやすく、壁全体が常に湿った状態になりやすいことも、原因の一つです。失敗しないためには、日々のメンテナンスが有効です。植栽を近くに置かないなど風通しを良くすること、定期的に水洗いやタオルで拭くなど。水で洗い流すことで、一時的に湿度はあがりますが苔が発生するのを防ぐことができます。(光触媒塗料や防藻・防カビ剤入りの塗料に塗り替えることも有効です。既存の壁に使ってもいいものなのかは必ず確認してください。)

家を建てる敷地は、どのような特徴の地域にあるのか必ず確認し、その特徴にあわせた外壁材を選んだりメンテナンスをしたりするようにしましょう。
美しい外観を保ったまま、安心して長く住める家にしましょう!

まとめ

今回の記事では、失敗しない家の顔選び、人気の外壁材の特徴、岡山特有の注意点まで解説しました。外壁選びはデザインやトータルコストを考えること、岡山ならではのリスクを知ることで理想の家の顔をつくることができます。お気に入りのお家に長く住むためには暮らしにあった外壁を選ぶことやメンテナンスをきちんとすることを心がけましょう🏠
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです🌟

素敵なふつう

今回使用した画像は、イチマルホームが実際に担当させていただいた住宅です。
イチマルホームは岡山県内全域での施工実績があります。些細なことでも、気になる点がございましたら、お近くの店舗(赤磐店・岡山店・総社店・倉敷店がございます)にお電話やメール、SNSでのご連絡等で、お気軽にご相談ください!いっしょに考える総合的なお手伝いをさせていただきます。


2025.11.20

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